瀧波という呼称をご存知でしょうか？

流れ落ちる瀧から派生する水の波紋は海の波とは異なり様々な形となって川へ下り、やがて大海原に向かっていきます。徐々に水蒸気となって天に戻りそして再び、雨となって地上に舞い戻って草木に命を吹き込み、また地上に湧き出て新たに様々な場所で川を形成し、また瀧に戻るもの、そのまま海に辿り着くものと分かれますが延々と繰り返される循環現象であります。

瀧波は太古から変わらず続く命の源である水の無限循環の中の一部でしかありませんが何とも情景感溢れる呼称ではないでしょうか。

同じ視点から同時に瀧波を眺めたときの情景は見た人次第で感じ方は幾通りにも変わります。たわいもない自然の無限の表情を感じることの出来る方に所有していただきたいと思います。如水という言葉の如く何にも逆らわず、ただありのままに存在する水の様に人生航路を淡々と進みたいものですが、全ての人において何度も大小様々な波が襲ってくるのが世の常であります。

上善如水、水善利万物而不争、居衆人之所悪

　老子曰

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