和式四弦 レアエワル LE'A'EWALU 絹糸弦
























日本に古くからある箏や三味線と同じ黄色絹糸弦を持つ新しいスタイルの和樂器、和式四弦をようやく販売できる段階となりました。滋賀県木之本・余呉湖周辺で綿々と継承製造されてきた和絹糸弦を用いた日本いにしえの音色を愉しむことのできる和樂器の提案です。和式四弦は日本人の和樂器離れを改善すべく新しい歴史を作るために生まれてきました。







絹糸を生成する繭の本体である蚕はおおよそ 60 時間かかって糸を出し続け、1 匹で約 3000mの切れ目の無い極細糸を張って繭を製造すると言われています。1 匹から作られる繭の重量は約 0.75mg。そこまでに至るのには大量の桑の葉が必要となります。繭を手に入れるには大量の蚕を育成管理するわけですが一般人の想像を絶する数が必要となります。
博学で上質な生活をされている方には、どれだけ絹製品が貴重なものかお分かりいただけることでしょう。

一般的な話で説明してみましょう。

1 g は一円玉 1枚の重さですのでイメージしやすいかと思いますが、たった1gの絹糸を作るのに必要な蚕の数は計算上で約1334匹となります。10 gで約 13340 匹・・・・・。
(ちなみにシルク 100 %の男性用下着で5 g前後ですので約 6670 匹。これだけの数の蚕を育て上げて絹糸繊維を作るわけですからシルク製品が高額商品なのも当たり前ですね。)

3000 mをいっきに紡ぎ出す能力はまさに神懸かりではないでしょうか。10 cmにも満たない大きさの蚕を身長150 cmヒトのサイズに換算してみれば

3000 ×(150 / 10)=45000 m=45 km

道具や材料が無ければ全く無能なヒトとは比較しようがないですが例えば60 時間連続で45 kmの長さの髪の毛一本を生やすようなものです。

蚕にそんな驚異的な能力があることをどれだけの日本人が知っているのでしょうか。

まさに絹糸産業は未来に残したい日本伝統文化のひとつであります。