LE'A'EWALU













もっと上質な「Japanese Designed Instrument」を製品化すべくLE'A'EWALU は何年にも渡り、数え切れないくらいの試行錯誤をくり返しながら、ようやく叢雲、瀧波という和式四弦を市販化することができました。単純な商品コードではなく命名してあることからも我々の思い入れが御理解いただけるかと思います。

分かり易い話でいえば国産自動車、自動二輪においては数々のクルマにおいて車名を切り捨てていく風潮がありますが製品はメーカーにとってはまさしく我が子であり、永遠に名前を残したいというのが親心ではないのでしょうか。

個人的にはトヨタでいえばコロナ、カリーナ、セリカなどといった名車のネーミングが途絶えたことは不思議でなりません。あれだけ大きな企業になると顧客側の「思い」「こだわり」はどうでも良くなるのでしょう。

弊社は未来永劫、製品を作り続ける間はけして名前は葬り去らないことをここに明記しておきます。製品は単なる消耗品と考えているメーカーは多いのかもしれませんが、和式四弦はじめ樂器は工芸品でもあり美術品でもあり大切に取り扱えば恒久的に手元においておくことができます。そう考えると樂器は全般的に実に上質高性能で安価な商品が出回っていますが手に入りやすい分同時に「物を大事にする」という部分では大きな弊害になっているのではないでしょうか。

アタマのいかれたミュージシャンが樂器をステージで破壊することがありますが提供している樂器メーカーは胸が痛まないのでしょうか?我が子を公衆の面前で嬲り殺されるようなものです。

映画でも撮影のために数千万円もする高級実車を惜しげもなく潰したり爆破することがありますが今だに続いているということをブランドトップは何とも思わないのでしょうか。CGで対応してることも多いようですが「すべての物には魂が宿る」と考える八百万神信心の日本人の我々には到底、理解承認できない状況であります。

さて大胆にも歴史と格式ある和樂器に仲間入りさせたいという新参LE'A'EWALU のアクションは国内のみならず世界中の和樂器愛好家たちから批判に晒されることは覚悟の上ですが今は一人でも多くの人たちに見てもらいたい、そして絹糸弦の良さを体験してもらいたい、その一心しかありません。

近い将来、メガネ、デニム、ゲームやアニメ、電化製品だけでなく和式四弦もしくは和式四弦絹糸弦セットをぜひ日本土産に一品加えて外国人観光客の皆様方には世界中に帰国していただきたいものです。 小型なので機内持込も気になりません。

さあ、果たして我々の提唱する新しい「和樂器」はみなさんの目にはどのように映るのでしょうか。今後、叢雲・瀧波は個人愛好家にとどまらず、様々なジャンルの演奏家たちに使われることによって箏や三味線などとの和樂器との合奏も楽しみに思えてなりません。 いずれの日にか世界に和樂器のひとつ「和式四弦」として認知される日が訪れることを信じております。

ライセンスプレートは贋作阻止、盗品追跡のために樂器某所に固定してあり保証書代わりでもあります。購入時に自動的かつ恒久的にオーナー登録・記録保持されますのでご安心ください。





余談ですがウクレレに多少でも造詣がある方はボデーフォルムには□型(スクエア型)⇒O型(パイナップル型)⇒8型(スタンダード型)と変遷があったことをご存知でしょう。その中でLE'A'EWALUでは一番、美しいシルエット8型を選択することにしました。

この感覚は女性のボディシルエットと同様かもしれません。名匠ウィリアム・アドルフ・ブグローの描いたヴィーナスのモデルのボディラインが8型でなく、もしO型だったら名画ではなく迷画となっていたことでしょう。






「ヴィーナスの誕生 (1879)」ウィリアム・アドルフ・ブグロー





阮咸は中国において昔と変わらずO型で現代に至っていますが我々は8型に進化させ未来に向かいたいと思っております。西洋の格好良さと東洋の奥深さのハイブリッドこそが和式四弦に相応しいコンセプトと信じて止みません。